常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hip 復習

渋谷109から渋谷の景色を見られるそうです。

Taking advantage of its location in the heart of Tokyo’s hip district, 109 Men’s is making a fresh start as a tourism base.

(以下省略)

http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201805290008.html

今回はhip / híp / を紹介したいと思います。この単語を聞いてすぐに思い浮かぶのは「腰、お尻」という意味ですが、それでは通じません。なので、本文から「人気の」という意味を推測しました。

まずOxford English Dictionaryで調べたところ、第一義に “The circumference of the body at the buttocks.” とありました。これは「お尻」のとこです。そして第3義に “Very fashionable.” とありました。つまり「流行りの」といった意味なります。
ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)では「物知りの, 情報通の, 流行を追う, かっこいい, 最新流行の」とありました。

続いて語源を調べてみたところ、元の形はhep / hép / 「<人が>進んでいる;事情に明るい」から派生したとされています。しかしもう一方で、西アフリカのウォロフ語で「目の開いた人」を意味するhepicatという単語に由来する説もあります。

余談ですが、hipの対義語はsquareになり、「旧式の, 古風な, やぼな」といった意味になります。

このように簡単な単語でもいろんな意味を持つものが多く、そのような単語に出会えるとワクワクします。(amphibian)

hipster #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から