常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

nip in the bud 復習

気になる表現を見つけました。nip in the bud、好きな海外ドラマの中で使われていた熟語です。
はじめに、nipは、『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)によると、他動詞として「〜をつねる、はさむ:(犬などが)〜を(軽く)かむ(bite):〜をむしる、摘み取る(off)」、「(霜、風などが)を痛めつける、枯らす、かじかませる」という意味をもち、また自動詞として、「(〜を)はさむ、つねる(軽く)噛む(away)(at)」、「〈寒さなどが〉[体の一部]にこたえる、身にしみる[at]、〈薬などが〉しみる」また、「(英略式)急ぐ:(短期間の)急ぎ旅をする」と記されておりました。噛むという実際の動作から知覚に関する部分までカバーする同士だということが分かりました。
 次に、nip in the budについて『スーパー・アンカー英和辞典』(第四版、学研出版)も合わせて用いて考えていきます。『ジーニアス英和辞典』では、「(軽く)つねる[はさむ、かむ]こと、身にしみる寒さ」という意味があると記されておりました。一方で、『スーパー・アンカー英和辞典』で見てみますと、「(事)を未然に防ぐ」という意味をもつと記されておりました。前者でも、budを引いてみますと、同様の意味がありました。
この熟語が出てきた状況は「Aへの想いを抑え込む」でありました。言い換えれば、「Aへ想いを寄せないように未然に防ぐ」という意味になります。(WREN)

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