常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

inquisitive 復習

The Japan Timesにインド大使に関する記事が掲載されていました。

“What would you like to be in the future and what would you like to do?” It’s 1978, and Sujan Chinoy is an exchange student at Otemon Gakuin University in Osaka being interviewed for the Yomiuri Shimbun.
“I want to become a diplomat and come back to Japan,” was his response in Japanese.

中略

Although Japan marked Chinoy’s first overseas trip, he’s always been inquisitive about the wider world. Chinoy was 6 when he first decided he wanted to join the Indian Foreign Service and work in diplomacy, inspired by his mother and a family story.

以下省略

https://www.japantimes.co.jp/life/2018/03/12/people/daruma-wish-comes-true-nearly-4-decade-wait/#.WqaxAFTFLIU

気になったのはinquisitive /ɪnkwízəṭɪv/です。接頭辞と文脈からpositiveなどのように性格を表す単語だろうとは想像できましたが、意味が分からなかったので調べてみました。『ジーニアス英和辞典』(第四版,大修館書店)を調べてみたところ、「研究好きな,知識欲のある」や「〔…について〕好奇心の強い,詮索好きな,(話したくないことを)しきりに知り[聞き]たがる」とありました。「話したくないことを」とあるようにあまりいい印象では使われないようです。OEDにもUnduly curious about the affairs of othersとあったので、しつこいような感じがしてしまう単語であると分かりました。

 また、ネットで語源を調べてみたところラテン語のquaerereという「探し求める,探求する」という意味の単語からできたものであることが分かりました。-que-や-sui-から成っている単語には「求める」というような意味になるものが多いようです。(rain)