常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

canine 復習

第68回ベルリン国際映画祭の授賞式が開催され、日本の未来を舞台としたアニメ映画「犬ヶ島」を手掛けたウェス・アンダーソン監督が監督賞を受賞しました。

BERLIN -- Wes Anderson won best director prize at the 68th Berlin International Film Festival on Feb. 24 for his animated film "Isle of Dogs," which is set in a futuristic Japan.
The film, which tells the story of a boy searching for his dog among canines exiled to an island in Japan, features voice acting from Ken Watanabe and Mari Nastuki.

以下省略

http://mainichi.jp/english/articles/20180226/p2a/00m/0et/008000c

気になった単語はcanine /kéɪnɑɪn/ です。はじめはdog among caninesとあったので「動物、生物」のような意味だと予測しました。しかし"Isle of Dogs"「犬ヶ島」という映画のタイトルから少しずれていると感じ、『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館)で調べてみました。
同辞書には「⦅正式⦆犬の(ような)、イヌ科の」「イヌ;イヌ科の動物《イヌ、オオカミ、キツネなど》」とありました。タイトルとしっかり嚙み合っていたので、すんなり頭に入ってきました。念のためOxford Dictionary Of English (2th) で再度調べてみると "relating to or resembling a dog or dogs" とありました。

ちなみに canine madnessで「狂犬病」、canine tooth(eyetooth)で「犬歯」を表すことができます。警察犬を「K9」と呼ぶのはこの単語と発音が同じということに由来しているようです。

dogとcanineのような関係の単語が他にもあるのではないかと思い、調べてみると、feline「ネコ科の、ネコのような」「ネコ科の動物」、bovine「ウシ属の」「ウシ属の動物《ウシ、スイギュウ、バイソンなど》」、avian「鳥(類)の」がありました。

この映画はストップモーションというひと手間もふた手間もかかる撮影技法を用いて製作されたそうです。ぜひ見に行ってみたいものです。2018年春公開予定です。(ko-chi)

canine 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から