常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

wardrobe

ASAHI WEEKLY (p.2, February 25, 2018) からです。

フィギュアスケート団体戦で、韓国ペアの女子選手の衣装が脱げそうになるハプニングがあった。演技中に背中のホックが外れ、なんどもはだけそうになったが、なんとか防いで最後まで滑りきった。

GANGNEUNG, South Korea(AP)― Five seconds into your Olympic debut, you suffer a wardrobe malfunction. What do you do? Keep your shoulders back and continue smiling.

今回取り上げるのは“wardrobe” /wˈɔːdr`əʊb/ という単語です。ここの文章では僕の推測では衣装、身につけているものというでした。この時なぜ“clothing”や“costume”ではないのかなと疑問を持ちました。“wardrobe”を(『ジーニアス英和辞典第五版』大修館)を調べると「洋服だんす、(個人の)持ち衣装、衣服、(劇団・TV・映画の)衣装部」とありました。この意味から公の前で着る衣類のことをそう呼ぶのだと考えました。

“clothing”は「〔集合的に〕衣料品」とあったので意味合いが特定のものに使うのとは違うものでした。一方、“costume”は「(ぶたい・映画・パーティー用の)衣装」という意味があったので近いニュアンスを感じます。ちなみに語幹を調べてみたところ“ward”には「保護」“robe”は「式服、礼服、長くてゆったりした外衣」とあったので「洋服だんす」という意味はここから来ているとわかりました。バスローブ(bathrobe)もここからきています。現在11時半。お風呂に入らなければ(汗) (Creative)

cf. attire 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

タイトルの最初は小文字で。大文字はドイツ語。(UG)