常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語音声学会 感想

昨日は標記学会の全国大会に参加し、日本の英語音声の在り方についてのお話を聞くことができました。

中でも印象に残ったのはM先生の「ネイティブスピーカーには問題があり、全てを参考にする必要はない」という言葉でした。音の崩れ方が極端なこと、スピードが速すぎること、地域によって発音が異なることの3つの理由があるからだそうです。発表ではUG先生をはじめ、他の先生方も「グローバル化」について触れられていて、SinglishやIndian Englishなどのような英語を第一言語としない人の割合も増えることにより、「世界に通じる英語」を話せるようになることが重要になり、ネイティブスピーカーの発音がすべてではなくなってきているということがわかりました。だからといって、発音や文法が適当で言い訳ではなく、なおさら「誰でも理解できるように」、基礎をしっかりと身に着けておく必要があるそうです。
また、都立高校の先生が生徒の「もとからある英文を読む時より、自分の考えを英語で発信する時の発音の崩れ方が気になる」といった発言を聞いて、私にも心あたりがあり、私の場合は、言葉を考えることに必死になりすぎて発音まで気を遣えていないと思いました。いつもUG先生がご指摘されているように、「音声の自動化」ができるように日ごろの練習の重要性を感じました。

このような貴重な機会に声をかけてくださった先生方、ありがとうございました。(flyingbird)