常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

学術講演会 感想

昨日、専修大学英語英米文学科学術講演会が開かれました。今回は学習院大学の上岡伸雄先生がテロや戦争をテーマとした文学作品や映画に関するお話をしてくださいました。
印象に残っていることは、自分の先入観で作品を読み進めると、著者が本当に伝えたいことを受け取ることができず、誤った解釈をしてしまうということです。「戦争はやってはいけないことだ」というところに行き着いた人は、はたして作品に込められた伝えたいことを理解しているといえるのだろうかというお話にはドキリとしました。戦争に対する価値観は国ごとに異なり、日本とアメリカのどちらにもそれぞれ異なった考え方があると知り、一概にこうだとは言えないと思いました。テロや戦争を題材とした作品は、読んだり見たりするのが怖いと感じていたこともあり、これまでふれることはあまりありませんでした。しかし、戦争を経験していない私たちだからこそ、そういった作品にふれるべきなのではないかと思いました。
これからは自分の思い込みにとらわれず、広い視野で作品にふれることを意識していきたいです。(aqua)