常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

scorched earth

アメリカ大統領選の候補者選びの最大の山場となるスーパーチューズデーは3月1日、アメリカの10以上の州で一斉に予備選・党員集会が行われ、民主党ヒラリー・クリントン国務長官と、共和党ドナルド・トランプ氏が圧勝しました。

Washington (CNN)—Donald Trump and Hillary Clinton carved out dominant positions in their party nominating races on Super Tuesday, marching ever closer to a scorched-earth general election clash.

http://edition.cnn.com/2016/03/01/politics/super-tuesday-highlights/index.html

今回取り上げる表現は,“scorched earth”です。まず,意味を確認してみると,『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)には,「焦土戦術」と記載されていました。焦土戦術とは,「退却に際して、敵に利用されないように、あらゆる施設や資材などを焼却・破壊する戦術」です。しかし,この意味ではしっくりきません。今回の場合は,比ゆ的に,今後の大統領選が「大荒れ」に近づいていくといった意味になるのではないでしょうか。(Nao)