常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

over the edge

教育実習の期間も折り返し地点に来ました。今週から授業のおかげで、楽しくも先週に比べて更に慌ただしい日々を過ごしています。授業にもだんだん慣れてきましたが、慣れるごとに新たな課題が次々と見つかり、自分の理想と現実の授業力の差に思わず溜息が漏れます。授業はもちろんですが、生徒指導、部活動指導、ひとつひとつ着実にこなし、残りの半分の実習も「頑張り」たいと思います。

さて今回取り上げる記事は、何かと便利なこの「頑張る」という言葉についてです。

Too much ‘ganbaru’ could push anyone over the edge
Some of my favorite Japanese people share a common trait: They hate the word ganbaru (頑張る). In fact, they resent being offered encouragement with phrases like ganbatte ne, ganbare, ganbatte kudasai or any of the other imperative iterations of the usually mindless exhortation directed at people experiencing adversity.

http://www.japantimes.co.jp/life/2015/06/08/language/much-push-anyone-edge/#.VXgOeWyJiP9

気になった表現は見出しの “over the edge”です。
G4(大修館)で調べてみますと「気が狂って」という意味があり、例として “go over the edge”で「怒りが爆発する」という意味がありました。「頑張る」は空虚な決まり文句として捉えられる一方で、日本人の根底にある「根性」や「我慢」という意識にはたらきかける言葉でもあります。記事では人々を強制的に「気が狂った、爆発したような」姿に変えさせてしまうこの言葉の持つ力について書かれています。(Inaho)

“edge”には、つい昨日potterくんが挙げていたように様々な意味があります。
ここでは以前先輩が書かれた “edge”を含む表現をいくつか挙げます。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20140216/1392519868
http://d.hatena.ne.jp/A30/20101114/1289745559
http://d.hatena.ne.jp/A30/20121229/1356757009