常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

deep remorse

「読売新聞」(4月30日朝刊)にあった安倍首相の米議会両院会議演説から取り上げます。

America and Post-War Japan

Post war, we started out on our path bearing in mind feelings of deep remorse over the war.

今回取り上げるのは、"deep remorse"という表現です。"remorse"をLDOCEで調べると、"a strong feeling of being sorry that you have done something very bad"とありました。また『ジーニアス英和辞典G4 大修館書店』によると、「〔罪悪などに対する〕激しい後悔、良心の呵責、自責の念」などの意味が見つかりました。今回の記事では、第二次世界大戦に対する「痛切な反省」と訳されていました。

「痛切な反省」は戦後50年を記念した「村山談話」でも使われていた表現で、同じ言葉を用いたことで歴史の認識を引き継ぐ意味が含まれています。しかし、英訳の"heartfelt apology"は今回の演説には使われていませんでした。(ninetails)