常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pick up#5

ソフトバンクが来年からロボットを販売します。価格は約20万円です。このロボットの特徴は人間の感情を感知することができることです。記事の名で気になった単語は"pick up"です。『Wisdom英和辞典第三版(三省堂)』にはたくさんの意味が記載されておりましたが,ここでは「(おどろくほどの大金を)もうける」という意味が近いと思います。たくさん売れるということですね。
 コンピュータは元々,人間の脳を参考にして作られたと言います。コンピュータも脳も,基本的に1と0という2つだけで物事を処理しているそうです(シグモイド曲線 | 衛生管理者・エックス線作業主任者・危険物取扱者の合格率約90%の試験対策ブログ)。しかし,現代の家庭用コンピュータの集積回路にあるトランジスターが10数億個であるのに対して,人間の脳にあるシナプスは150億を超えると言われております。また集積回路は2次元的に配置されているのに対して,脳は3次元の構造であります。このような特徴から人間はコンピュータよりもはるかに複雑な思考をすることができるそうです。1980年代から始まった第5世代コンピュータ計画は,人間の知能をコンピュータに持たせようとする挑戦でしたが,数百億円の国費が投入されたにも関わらずうまく行きませんでした。しかし,私はとても夢のある挑戦であると思っております。ソフトバンク以外にも日本企業各社でロボット研究が進められているといいます。少しでも科学技術が前進していくことを望みます。(Ume)

Softbank unveils 'human-like' robot Pepper

Analysts said that development of household robots was likely to pick up, especially in countries like Japan that have an ageing population.

"Even if one can pre-programme such robots to carry out specific tasks based on certain commands or gestures, it could go long way in helping improve elderly care," said Rhenu Bhuller, senior vice president healthcare at consulting firm Frost & Sullivan.

"And with the technology improving fast - you could see big improvements in managing labour requirement in the the sector."

Softbank developed Pepper in collaboration with French company Aldebaran Robotics, in which it took a majority stake in 2012.

Bruno Maisonnier, founder and chief executive of Aldebaran said: "The emotional robot will create a new dimension in our lives and new ways of interacting with technology."

"It's just the beginning, but already a promising reality."

http://www.bbc.com/news/technology-27709828

pick up #4 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

参考
『脳とコンピュータはどう違うか』http://goo.gl/xqncQ8
認知科学への招待―第5世代コンピュータの周辺 』http://goo.gl/h4IodS

http://www.jipdec.or.jp/archives/icot/ARCHIVE/HomePage-J.html