常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

英語教育講演会・シンポジウムの感想 #2

昨日は関東学院英語教育研究会主催英語教育講演会・シンポジウムに参加させていただきました。

「小学校から大学まで」というテーマの中で、様々な先生方からのお話の裏に、「なぜ英語をやるのか」という大きな命題が隠れているように感じました。この大きな問いに答えられるかというとまだ明確には答えられません。

これまでの英語学習を振り返ってみると、その目的は、「試験のため」という傾向が強かったように思います。特に、中学高校時代は定期試験、大学入試へと向かっていくための英語であったと思います。

しかし、今後、英語の教師になった時に、試験のための英語を教えたいかというと、そうではありません。試験の結果ということのみならず、英語という語学を通して得たことが多くあるからです。例えば、私は語学を通じて続けることとの大切さを実感したり、英語を通して人とつながることがあったり、あるいは、英語を学ぶなかで言葉に対する考え方が変わったりしました。このように、気づいているだけでも、「英語を通して」得てきたことが多くあります。

このように考えた時、英語の教師を目指す者として、本日の講演の中にあった「全人教育としての英語教育」という視点が大切であるということを納得しました。必ずしも英語の専門家をつくる教師ではなく、英語を通して人を育てていけるような、UG先生おっしゃるような「内面を喚起する」ことができるような教師を目指したいと思いました。

また、コミュニケーション能力を身につける授業をした結果、試験や、大学入試等の実力がついているという考え方が、自分にとってとても新しく、これを目指したいと思います。

このように目標をかかげることは簡単ですが、改めて本日の講演に参加させていただくと、まだまだまだまだ学ぶべきこととが多くあると痛感します。講演の中にもあったように、英語を使った授業ができたとしても、意味あるものであるか、コミュニケーション能力を身につけるということとはどういうことで、そのためにどのようなことをしていくのか、評価の仕方はどうあるべきか。それに加え、自分自身の英語を用いる力、知識、指導力など考えれば考えるほど、深く考えていくべきこと、身につけていくべきことが、身につけていきたいことが多くあると気づきます。あと数ヶ月もすれば教育実習となりますが、ほんの少しでも、自分が良いものと思う所に近づけていけるよう、精進して参りたいと思います。

このような場を設けて頂いたからこそ、また、講演者の方々や、参加者の方々から様々なお話を聞けたからこそ、多くを学び、将来のための多くの課題を頂くことができました。本当にありがとうございます。

そして、ゼミが終わってからも、このような学びの機会に呼んでいただき、UG先生のお話が聞けることを嬉しく思うとともに、感謝しています。本当にありがとうございます。お忙しいと存じますが、どうぞご自愛ください。(Dew)