常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

anodyne motion

今日は午後から都内某所で講演。関東は気温もじめじめ指数も再び上がり、体調も万全ではない中のgigでしたが、会場は盛況。立ち見が出る中、ちょっと張り切り過ぎました。その反動で今はどっと疲れが出ています。

英議会がシリアに対する軍事行動案を285対272で否決したというニュースが飛び込んできましたが、キャメロン首相は対シリア武力行使への英国の参加に道を開く、大切な採決で議会の承認を得ることができず、米英の強調路線に亀裂を生じさせる結果となりました。NYTは以下の速報で英議会の議決を伝えました。



Britain’s Parliament Votes Against Military Action in Syria

Prime Minister David Cameron said that Britain would not participate militarily in any strike against Syria after he lost a parliamentary vote on Thursday on an anodyne motion urging an international response by 13 votes.

It was a stunning defeat for a government that had seemed days away from joining the United States and France in a short, punitive cruise-missile attack on the Syrian government of Bashar al-Assad for allegedly using chemical weapons against civilians.

http://www.nytimes.com/2013/08/30/world/middleeast/syria.html?emc=edit_na_20130829



気になったのは、というか正直、分からないのがここのanodyne motionという表現です。あまり本気では調べていませんが、これは「修正動議」ということでしょうか。anodyneは、
「鎮痛の、痛み止めの」という意味ですが、そこから比喩的に英議会では使われるようになったのでしょうか。???(UG)



PS 予定では講演後に東京駅から京都へ向かい、JACETの全国大会に参加することになっていました。しかしながら、体調面を考え今回は泣く泣くキャンセル(結構な出費となりました)。約束をした先生方、関係者のみなさま、すみません...。