常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

chemistry

先週のTBS系情報番組「王様のブランチ」から取り上げます。LiLiCoとジェラルド・バトラーが浅草で会話をしているときです。バトラーさんが
"That's my chemistry!!"
と言ったのです。

chemistryだけだと「化学」の意味が強いかもしれませんが、前後の文から判断して,今回はもう一つの意味の「相性」です(『ジーニアス英和辞典』第四版、大修館)。これは一説によると,もともと「錬金術師」という意味のalchemistのalが脱落した形だそうです。ともあれ,chemistryのこうした用法は,例えばMy chemistry with him is good.などいう形でしばしば会話で用いられます。化学反応は人間の間や,人間とものの間にも存在するということなのでしょう。そういえばかつての人気デュオ Chemistryという名前の由来も2人のハーモニーの化学反応だと聞いたことがあります。バトラーさんは「相性はいい→自分に合う」という意味で使ったのでしょう。(Sugar)