常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

brick-and-mortar #2

Morikawa said the company is currently focusing on an “online to offline” service called LINE@, which started in December and is aimed at revitalizing local areas by linking the Line service with brick-and-mortar stores.

http://www.japantimes.co.jp/news/2013/02/22/business/already-a-huge-hit-line-aims-for-sns-market/


今回取り上げる表現はbrick-and-mortarです。brickは「れんが」、mortarは「モルタル」なので、そのまま訳せば「れんがとモルタル」という風になりますが、辞書を引くと「(資産としての)家、建物;基本となるもの、根幹」とありました。(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館)また、Dictionary.comには”pertaining to conventional stores, businesses, etc., having physical buildings and facilities, as opposed to Internet or remote services.”とあるので、つまりこれは「実在する施設」を指し、インターネットのサービスなどと区別するものということですね。さらに、色々調べてみると、歴史のある大企業のこともこういう呼び方をするそうです。今回ですと、「LINEを通じて(クーポンなどを配信し)既存の店舗とともに、地域の活性化を狙う」ということでしょうか。


いまや周りで使っていない人がいないくらい普及しているLINEですが、私自身も店舗と友達になり、クーポンが届くとその店舗に行くことがよくあります。この“online to offline” serviceを使って、地域の活性化を図ろうとしているのですね。


さらに、この表現は過去にkoyamamoto先輩が取り上げておりますので、こちらもご参照ください。(Haramii)

Cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100812/1281618512