常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

writing on the wall

アメリカに紙の本が無い図書館ができるようです。

Bexar set to turn the page on idea of books in libraries

Bexar County Judge Nelson Wolff is an unabashed book lover with 1,000 first editions in his private collection, but even he sees the writing on the wall.

Read more: http://www.mysanantonio.com/news/local_news/article/Bexar-set-to-turn-the-page-on-idea-of-books-in-4184940.php#ixzz2IRYlEXSm

今回取り上げる表現は、the writing on the wallです。これは、「【聖】不吉な[災いの]前兆」(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館)という意味だそうです。(英辞郎 on the WEB)でも調べてみると、「〔特に失敗・災害の〕兆し、前兆、悪運◆通例the 〜◆【用法】seeの目的語として使われることが多い。【語源】旧約聖書「ダニエル記」5章5節以降の記述から。宴会の最中に不思議な手が現れ、バビロンの王ベルシャザル(Belshazzar)の宮殿に文字を書いた。召されたダニエルは王国の分裂が予言されたと解釈する。その晩にベルシャザルは殺害される。」と、用例及び語源についても解説されていました。今回の記事中でも、"see the〜"という形で用いられています。

また、the handwriting on the wallという表現もあり、過去にもブログで取り上げられています。cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20110108/1294496938

電子書籍なら、読みたい本が借りられていて読むことができない!なんて事も無さそうですね。(Astroriver)