常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

do-it-yourself

本日のThe Daily Yomiuri(09/09/2012)のTELEVISION欄から英語表現を拾います。
中田喜子さんといえば『渡る世間は鬼ばかり』でおなじみの女優さんですね。
Variety:King Slomon's Palace(9:54-10:48 p.m TV Tokyo)--Actress Yoshiko Nakada is very competent when it comes to do-it-yourself projects. So good, in fact, that she has recently published her own book on the topic. Nakada talks about her interest in tasks related to interior design, particularly hanging wallpaper and up holstering furniture.

今回の表現はdo-it-yourselfです。みなさんもご存じの略語「DIY」でもおなじみですが、do-it-yourselfは「日曜大工」という意味(『ジーニアス英和辞典』、第4版、大修館書店)です。語源としては「(職人の手を借りないで)自らの手でやれ(DO it yourself.)という生活運動」からきています。(ibid) 

特に当ブログをご覧になっている方は「懐かしい!」と思う方も多いのではないでしょうか。この表現は『アメリカ口語教本中級用新訂版』(研究社、1985年)の第1課のテーマとしても有名です。その『アメ口』には、do-it-yourself fanで「なんでも自分でやる主義の人、日曜大工のたぐい」という注がありました。「ソロモン流」では中田喜子さんは家の壁塗り、料理、左官、と日曜大工以外にもいろいろとやっていることが分かり、do-it-yourselfには語源通り「日曜大工」以外の意味もあることを確認した次第です。基本表現ですが、その意味するところを実感した次第です。(EnDough)