常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

crank a homer

松井選手がトロピカーナフィールドで行われたオリオーズとの試合で、昇格後2本目となるホームランを打ちました。試合にもレイズは5−0で勝ち、単独首位を奪取しました。

Matsui cranks a two-run shot to right

http://tampabay.rays.mlb.com/search/?query=matsui&c_id=tb

この見出しのようにTampa Bayの公式サイトではホームランをcrankという動詞を使って表現していました。
crankは、鉛筆削りやひと昔前の昔の撮影機につけられた「取っ手(「クランク」)」のことですが、その他に「変人、変わった人」などの意味があり、あまり良い言葉ではありません(形容詞形のcrankyも「気むずかしい」)。

でも野球で、ホームランを打つという場合に使われる動詞のcrankはちょうど、クランクがきれいな回転をするように「完璧にとらえた」というニュアンスになります。本人も試合後のインタビューで、「完ぺきな当たりでした。初球のインコース寄りの甘いボールでしたが、いいバッティングができました。」と答えていました。実に松井らしい当たりだったと思います。(UG)

http://tampabay.rays.mlb.com/video/play.jsp?content_id=21931139&c_id=tb