常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

brew-tiful,boozer and toast

Daily Mailのウェブ・サイトを読んでいたら,面白い記事がありました。季節にあったニュースです。イルミネーションがきれいです。

All things bright and brew-tiful: Landlord transforms pub into sparkling grotto with thousands of Christmas lights

The locals in this boozer are quite literally looking to light up the town this Christmas after turning their watering hole into a sparkling grotto.


Cheers! Landlord Phil Saunders toasts his epic illuminations which took him and two dozen locals a fortnight to install in The Marine in Eastbourne, East Sussex

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2073931/Christmas-lights-transform-Eastbourne-pub-The-Marine-sparkling-grotto.html#ixzz1geor7AQ7

さて,この見出しのどこに面白みがあるのか,と言えば見出しのbrew-tifulです。brew-tifulなんて言葉は辞書にありません。これは,brew醸造酒(とくに)ビール」とbeautifulをくっつけた記者によるcoinageです。声に出して読んでみると,この言葉がパブの雰囲気(beautiful)に合わせて,パブで最もよく提供される飲み物であるビール(brew)にかけて作られた言葉ということがよくわかります。

次に,boozerとはイングランドの英語の略式表現で「大酒のみ,パブ」の意味です。ここではパブの意味で使われています。

ちなみに,もうひとつの太字で示したtoastは,もちろん「トースト」の意味ではなく,「〜に乾杯をする,〜を祝して乾杯する」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)と意味で使われています。これは,名詞系で使われるときは「乾杯の発声」を意味します。(Othello