常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

池上彰さん講演会(感想)

本日,早稲田大学の超満員の大隈講堂で「池上彰さん講演会〜社会に踏み出す君へ〜」という講演に参加して来ました。池上さんはフリージャーナリストとして世界のニュース現場を取材に飛び回る一方,テレビ,ラジオ,新聞,出版など多方面で活躍されている方です。約1時間30分のお話でしたが,経験談から仕事の意味を語って下さいました。
池上さんは32年の間,記者として事件,災害,教育,消費者問題を取材してきたわけですけども,大変多くの経験をされました。最初は松山での勤務,次に広島の呉で地方記者を経験し,東京に戻り警察捜査課の取材,そして「週刊こどもニュース」の担当をされたようです。この過程で,呉で暴力団取材で冷や汗をかいたり,東京で何度となく殺人事件現場へ行ったり,こどもの突拍子もない質問に四苦八苦したりしたとのことですが,ここから得た教訓をわたしたち学生に伝えてくださいました。
「人間は社会的な動物なので,1人では決して生きていけない」とおっしゃいました。社会では,他人がお金を払ってでも欲しいというもの・サービスを生産しなければいけません。言い換えると,自分の作り出すもの・サービスが他人に喜びを与えるということです。これが自分の社会での存在価値を確かめることになります。それが「仕事をすること」なのであるという強いメッセージを伝えてくださいました。
仕事がつまらないから,やる価値を見いだせないという意見はよく耳にします。不本意な仕事内容をこなさなければいけないなら,よくある話しです。しかし,その面倒な仕事をすることによって,誰かが喜ぶ,自分のおかげで喜ぶ,そういうことに自分が喜べることは小さいことですが,とても大切なことだと教えていただきました。
今後もこのような機会があったら,精力的に参加していきたいです。(Sugiuchi)