常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

社会知性フォーラムに参加して(Sugiuchi)

11月5日に震災復興の拠点としての役割を果たした石巻専修大学において開催された「社会知性フォーラム」に参加させていただきました。このフォーラムは,21世紀ビジョン「社会知性の開発」に基づく「知の発信」の場として,専修大学が持つ研究力・ 教育力を活かし,地域社会への貢献を図ることを目的に実施するものです(専大HPより引用)。
http://www.senshu-u.ac.jp/eventnews/eventnews_index/eventnews_111021_socioforum.html
今回も田邉先生や専修大学の事務職員の方々のご厚意により,参加を許可していただき,大変素晴らしい経験をさせていただきました。専大の卒業生として,石巻専修大学に行けたこと,日高義博理事長・学長や石巻専修大学の坂田隆学長とお話が出来たことは誇りに思います。御礼を申し上げます。
今回の講演で田邉先生は「3Dの英語学習法‐音読を中心に‐」という題目のもとでお話をされました。先生の講演に参加させていただくたびに勉強をさせていただくのですが,今回は「ことばをシャープにする」ことを学ばさせていただきました。講演と言いましても限られた時間の中で,中学生から教授の方々を対象にすべてのことを伝えるのには「ことばを端的に」する必要があります。同じことを言うのにも,短く,簡単に,そして的確な日本語を使う方が相手の理解を促すことが出来ます。
ではどのようにすれば「ことばをシャープにする」ことができるのでしょうか。一つの方法としては,日本語の文章を書いて添削してもらうことが考えられます。いきなり「話す」というレベルでは無理なので,まずは「書く」というレベルから。しかし,これは意外にも難しいのは推して知るべきです。私も日本語を田邉先生に直していただく機会をいただいておりますが,まだまだといつも自分の日本語のレベルに呆然とする毎日です。田邉先生も学生時代はよく日本語の指導をしていただいたと仰っていました。それがあのPublic Speakingに生きているのではと思うのです。
京セラ創始者の稲森和夫会長は「賢い奴は複雑なことを単純に考える」と名言を残しています。賢い奴への道は,まだまだ遠いですが目指していきたいものです。(Sugiuchi)