常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

perspiration

香水を愛用している人は世界中に多くいると思います。スプレータイプの香水なら肌に吹き付けたり,練り香水なら肌にすりこんだりして,それぞれが自分の好みの香水を身にまとっていますよね。しかし,Mail Online(10/26/11付け)で読んだ記事では,これまでの香水とは違った飲む香水について書かれていました。以下はその一部引用です。

Essentially, the pill claims to turn perspiration into a fragrance - and because we are all genetically unique, our scented sweat will take on an individual characteristic, too.

http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2053451/Perfume-pill-Swallowable-fragrance-capsule-promises-turn-sweat-scent.html

今回はperspirationについて言及します。辞書を引くと,「汗≪sweatより堅い語で遠回し語≫」とあります(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)。さらに動詞のperspireを引いてみると「<人が>発汗する,汗をかく≪sweatの遠回し語;特に女性語≫」とありました(同上)。おそらくこの錠剤は女性をターゲットにして売り出そうとしているのでsweatよりもperspirationを使用しているのではないかと考えました。また,perspireの語源は,「per(通して)+spir(息をする)→皮膚を通して息をする」となります。語源からも,飲む香水によって香りを,「皮膚から発している」というイメージが掴めます。

夏が終わり,汗のにおいを気にする季節が過ぎましたが,自身のにおいが気になる人が興味を持ちそうな商品ですね。(ゼミ生 b.m.)