常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

なんとか合格 squeeze through 世界陸上

ついに世界陸上・韓国テグが開催しました。初日(27日)の午前は女子マラソンや男子棒高跳び予選が行われ熱い闘いが繰り広げられました。本日のDYのSPORTS欄に棒高跳び澤野大地選手の予選通過について取り上げられています。以下は記事の一部抜粋です。

http://www.yomiuri.co.jp/dy/sports/T110827003235.html

Meanwhile, in first-day action on the track, pole vaulter Daichi Sawano barely squeezed through qualifying, while two other Japan record-holders and national champions failed to make the cut in their events.
Sawano was one of five vaulters to tie for 12th place by clearing 5.50 meters on their first attempt--if just one had cleared the next height of 5.60, none of the others would have advanced.
今回注目する表現はsqueeze throughです。澤野選手の跳躍をご覧くださった方は意味が想像できるかと思います。辞書を手にとり調べると,「[自]かろうじて合格する[into]」またsqueezeの自動詞で「[…へ]割り込む(+in)[into],[…を]やっとのことで通り抜ける(+through, past)[through, past]」とあります(『ジーニアス英和辞典』大修館書店,第4版)。英英辞書には,

JUST SUCCEED
[I always + adv/ prep] to succeed, win, or pass a test by a very small amount so that you only just avoid failure

と定義されています(LDOCE)。本文を見直すと,澤野選手はなんとか予選を通過したということになります。5m50に成功した澤野選手。身体が横に流れるような跳躍であったため見ている方が緊張してしまいましたが,決勝進出を果たしました。
今年の世界陸上は「新たな挑戦」が多く見ることができます。アジア選手,白人選手,義足ランナーの活躍。さらに本日は男子100mの決勝戦です。世界最速の男が決まる瞬間をお見逃しなく。(ゼミ生 Shohei)