常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

with tongue placed in cheek

今回もサッカー日本対チェコに関する記事からです。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20110609/1307625886
There is a reason that the 31-year-old remains so centrally involved as other experienced players find themselves cast aside by Zaccheroni, and while his claim last week that he was aiming for 150 caps was delivered with tongue firmly placed in cheek, on this display it did not look beyond the realms of possibility.(DY 06/09/11より)
ザッケローニ監督の率いる日本代表は海外組が多い中,国内組でレギュラーを獲得しているのは31歳の遠藤選手です。
ここでの注目表現はwith tongue placed in cheekです。「舌を頬(内側)に当てる」ような行為が想像できますが,ここではどのような意味で使われているのでしょうか。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)を引くと,(with one’s )tongue in one’s cheekで「本心とは裏腹に,冗談で」などの意味がありました。舌を頬(内側)に当てる行為はお茶目に何かをする時の行為だったのですね。上記の英文では「しっかりと,断固として」という意味のfirmlyが使われているので,なかなか真面目な顔をして冗談をかましている遠藤選手の様子が分かります。(Sugiuchi)