常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

blame game

今月7日,福島第一原発事故の原因や行政の在り方などを問う「事故調査・検証委員会」の初会合が都内で開かれました。それに関する記事がThe Japan Times Onlineにありました(2011/06/08付け)。以下はその見出しと一部抜粋です。

Official probe begins into nuclear disaster
Independent panel granted power to grill all officials

The investigators agreed not to turn the probe into a blame game. Their stated goal is to ensure that "the true nature of the accident" is unveiled.

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110608a1.html

今回注目するのはblame gameです。文字通り「責任ゲーム」と訳しましたが,この訳ではしっくりきません。英辞朗on the WEBには「責任のなすりあい」と載っていました。「どう相手に責任を押し付けるかを考えるゲーム」→「責任のなすりあい」という事でしょう。委員会のメンバーは菅首相にも質問する権限があるため,首相は委員会の独立性を強調しています。この委員会がただのblame gameになるのではなく,第一原発の事故の原因や問題に対する体制の改善につながってほしものです。(ゼミ生 To To To)