常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lingua franca

DY(04/28/11付け)から英語表現を拾います。EFL(English as a Foreign Language)やESL(English as a Second Language)やEIL(English as a International Language)のような言葉がありますが,今回の記事は上記以外のものでした。以下は記事の表題です。

English as a lingua franca
Forget the native speaker model, make yourself understood

注目するのは,lingua francaという単語です。一体どのような英語のことを指すのでしょうか。辞書によると,lingua francaはイタリア語由来の言葉で「(異なる言語を話す人々の間の)国際共通語,(混成)通商語《pidgin Englishなど》;*1意思伝達の役割を果たすもの;共通語に類似するもの」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。そもそもLingua Francaは「リンガフランカ(語)《もと東地中海で通商などに用いたイタリア語,フランス語,スペイン語ギリシア語,アラビア語トルコ語などの混成語》」のこととあります(『ジーニアス英和辞典』同上)。さらにインターネットで調べてみると「language of Franksの意味。アラブ人がヨーロッパ人をFranksと呼んだことから「ヨーロッパ人の言葉」という意味になる」とありました(英辞郎 on the Web)。そういえば,bilingualはbi(2つ)+lingual(言語の)と分解できる所から,linguaとlanguageが同義であることがわかります。

最後にpidgin languageについて少し触れます。ピジン語とは「複数の言語が使用されている地域で,2つ以上の言語が交じり合って,単純化されてできた言語」のことです(『改訂版 英語教育用語辞典』改訂版第1版,大修館書店)。併せて覚えておきましょう。一英語学習者としては,できるだけnative speakerに近い英語が話せるようになりたいと考えてはいますが,英語にも様々な一面があることを今回学びました。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)

*1:広義