常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

マナヅル

先日書いた「越冬地」の記事では,ナベヅルの鳥インフルエンザ感染を採り上げましたが,その際にUG先生より,ナベヅルの次に感染の疑いが見られる「マナヅル」を英語で何と言うのかというコメントをいただきました。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20101222/1293020259#c
再びThe Mainichi Daily Newsからです。
White-naped crane also suspected of bird flu infection in Kagoshima
KAGOSHIMA (Kyodo) -- A white-naped crane in the Izumi Plains in Kagoshima Prefecture is suspected of being infected with avian influenza, following confirmation that a hooded crane in the same area was carrying a highly infectious strain of bird flu, local officials said Thursday.
http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/national/news/20101224p2g00m0dm025000c.html
記事ではマナヅルのことをwhite-naped craneとしています。国語辞典でマナヅルを調べると「体が灰色で、頭頸部が白く、顔は裸出して赤い。脚は暗赤色。シベリア・中国北部で繁殖し、主に日本で越冬。鹿児島県出水(いずみ)市の渡来地では特別天然記念物」(『大辞林三省堂)とありました。ポイントは「頭頸部が白く」です。この鳥の頭頸部を英語でnape(うなじ)というため(『プログレッシブ英和中辞典』小学館),そこが白いマナヅルはwhite-naped craneというのですね。(院生 小山本)