常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

血のダイヤモンド

現在,Charles Taylorのwar criminal裁判が注目を浴びています。1997年9月,南アフリカマンデラ元大統領が主催する夕食会の席で,テイラーは不法発掘した「血のダイヤモンド」をナオミに贈ったといわれており,BBC NEWSでも取り上げられています。以下は記事の一部です。

It is alleged Ms Campbell received "blood diamonds" from Mr Taylor after a dinner in South Africa in 1997.
http://www.bbc.co.uk/news/uk-10933191

今回注目するのは,blood diamondです。「血のダイヤモンド」とは一体どのようなものでしょうか。私の手許にある辞書には載っていなかったので,英辞郎on the WEBに頼ってしまいました。すると,blood diamondは「流血ダイヤ。別の言い方をすれば,black market diamonds(闇市ダイヤ)あるいはillicit diamonds(不法ダイヤ)。戦争をしているアフリカ諸国,特にコンゴで産出するダイヤのことで,戦争のための軍資金として売られている。」とありました。さらにYAHOO!JAPANニュースでは,「発掘されたダイヤモンドが紛争当事者の資金源になっている問題が深刻化しており,こうしたダイヤは「紛争ダイヤ」「血のダイヤ」などと呼ばれている」と報道しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100731-00000010-flix-movi

ミア・ファローが,8月にハーグで行われる国際司法裁判所の裁判に出席し,モデルのナオミ・キャンベルが「血のダイヤモンド」を受け取った疑惑について証言することになっています。今後の動向から目が離せませんね。(ゼミ生persimmon柿生)