常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Merloと性格

お酒はあまり飲まないLbow-Shoulderです。

本日(8/10/10),ロイター電子版に興味深い研究結果を取り扱った記事がありました。その結果とは,アメリカの求人市場では,飲酒をする人はしない人に比べて知性が欠けていると判断され,採用されにくいと雇用者が考えているというものです。その文面が以下のものです。
Advice to U.S. job seekers: drop the Merlot
Job applicants who drink alcohol are perceived as less intelligent and less hireable by American bosses, a bias dubbed the "imbibing idiot bias" in a study published on Monday.
注目したいワードはMerlotです。これはワインのことで,辞書に「メルロー(フランスBordeauxの赤ワイン;その原料のブドウ)」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。では「ワインをdropする」とは一体何でしょう。実はMerlotは世界中で広く栽培されている黒葡萄品種で,値はあまり張りません。よって世界中のワイン好きは良くmerlotを飲むのではないでしょうか。ここから文中のthe Merlotはお酒(特にワイン)が好きな人々を指すと考えられます。
ワインの(特徴に関して)
http://www.wine-cave.net/wine_grapes/detail.php?TID=59
(価格に関して)
http://kakaku.com/food_drink/ss_0016_0026/0001/query=%90%D4%83%8F%83C%83%93/

ちなみにthe "imbibing idiot bias"は,imbibeは「<酒など>を飲む」,idiotは「ばか,まぬけ」,biasは「偏見」とあります(『ジーニアス英和辞典』同上)つまり,雇用者は「馬鹿な酒飲みに対する偏見」をもっていることを強調しています。

いくらアルコールが好きだからといってもやはり飲みすぎはよくありませんね。次はyoriさんです。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)