常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

「ひばり」って??

本日のTHE DAILY YOMIURI(2010年5月28日付け)に,陸上男子100M,200Mの世界記録保持者,ウサイン・ボルト氏に関する記事が掲載されていました。彼は,今回,チェコオストラヴァで行われている陸上大会(5/27~)で,300M走(国際陸連非公認)という世界でも稀なレースに参戦する予定です。記事には大会前の記者会見の様子が書かれているのですが,その見出しは以下のものでした;
300 just a lark
ここでのlark,まさか鳥の「ヒバリ」ではありませんよね。そう思いながら,記事を読み進めていくと, 300Mという距離について,ボルト氏自身のコメントがありました。以下がその文章;
The 100 and 200 Olympic and world champion said the 300 was not new for him because it’s a common part of his training. “I know how to run 300 meters, that’s why I decided to run a race and see how fast I can go in a competition.
上記を踏まえ,larkを辞書で引いてみます。すると,「[通例a ~]陽気ないたずら[遊び],はしゃぐこと;冗談;お祭り事」とありました。(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)この他にも‘What a lark!’で「面白いね,傑作だね」という意味もあり,larkが醸しだすニュアンスが伺えます。
日頃から300Mをトレーニングの一部としているボルトにとって,300 just a lark;「300なんて朝飯前」なのでしょう。一流と言われる人は,それ相応の努力をしています。私も継続して,真摯に英語と向き合っていこうと思います。(by gacha)