常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Bag it!

今回はpersimmon柿生,そして,なろはすの領域に侵入し,サッカー記事を採り上げます。THE DAILY YOMIURI(2010年5月7日付)

毎年,イタリア国内のサッカークラブチームが参戦し,開催されるItalian Cup。今年の決勝はインテル・ミラノとローマが対戦し,1‐0でインテル・ミラノが4季ぶり6度目の優勝を手にしました。以下はその見出し。

 Inter bags Italian Cup

ここの “bag”は動詞ですよね。いつものように調べてみますと,「(略式)『スポーツ』〈得点〉を取る」という意味があることがわかりました(『ジーニアス英和辞典』第4版, 大修館書店)。他の語義にも目を向けてみますと,「(略式)〈動物・鳥・魚など〉をしとめる,しとめて袋に入れる,捕える」とも述べられています。この試合,唯一得点を決めたインテル・ミラノが,Italian Cupを手中におさめた。
中学生,高校生の時に名詞で習った単語は,名詞の意味でしか覚えていないことが多いのが私達の現実かと思います。例えば,体の部位を表す名詞それぞれに「動詞の意味」が存在するように(例:eye,nose, ear,handなど),中学校で習うbag(カバン)にも動詞があったことに面白さを感じました。「英語にはこんな面白さがある!」これを生徒に伝えることの出来る教師を目指して,田邉祐司先生から多くの事を学ばせて頂こう思います。(by gacha)