常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

rival現る

はじめて投稿いたします。
大学院修士課程2年のTKDです。趣味は読書(主に村上春樹)とマラソン
先日も,話題の『1Q84 Book3』(新潮社)を1日かけてじっくり読みました。夕方,読み終えて裏表紙を閉じる時の感覚,物語にどっぷり浸った感覚は,何とも言えず良いものです。
私はこれまで会社勤めをしていて,その後に大学院へ進学しました。社会人の頃には,じっくりと本の世界に浸れるような時間の余裕が(もしかしたら心の余裕)ありませんでした。「本の世界に浸れる」「図書館でずっと過ごせる」というのはすばらしいことなんだと,大学に戻って改めて思います。
閑話休題。ゼミ生にならって英語表現を一つ。これは田邉祐司先生のご講義を通して知ったことですが,rivalの語源についてです。辞書でrivalを引くと,「同じ川を利用する人」(『アドバンスフェイバリット英和辞典』東京書籍),using the same stream(『リーダーズ英和辞典 第2版』研究社)とあります。昔から「川」は人の暮らしにとっての生命線です。これは4大文明が大河流域に発展したことからもわかります。その川をめぐり,川を隔てた人たちは競い合わなくてはなりません。そこからrival「競争相手,好敵手,ライバル」(『リーダーズ英和辞典 第2版』研究社)となったというのが有力説です。
私は,田邉ゼミ生ではないのですが,昨年度から田邉先生の授業を受講し勉強しています。先生から教えていただくことだけでなく,田邉ゼミの学生の様子を観察し,時には質問して,自分の英語力向上に役立てています。今後も,みんなに負けないよう,特に通学時に同じ路線を利用する,そして同じ川の水を飲むrivalのGacha君には負けないよう,がんばりたいと思います。(院生 TKD)