常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

clay

映画の中で気になった表現から取り上げます。

昨日、留学生と一緒にDVDを観ました。"WHO AM I"という映画で、ハッキングを利用した殺人事件の話なのですが、その中で容疑者である天才ハッカーは、解離性同一障害であるとされていましたが、実はそれを演じて多重人格のふりをしていただけでした。

そこで気になったのが、ハッキンググループの名前である"CLAY"です。これは、映画では、"Clowns Laughed at You"の略で、邦題でもあるように、「ピエロがお前を嘲笑う」という意味があります。

"clay"には、「粘土」という意味がありますが、『ジーニアス英和辞典』(大修館)第4版では、「(聖書)肉体」という意味がありました。また、weblioでも確認してみると、「資質、天性、人格、人柄」という意味があることも分かりました。

この映画のキーワードでもある「多重人格」のニュアンスが"clay"に現れていると思います。(Akim)