常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

”extraterrestrial 復習

地球から1500光年の距離にある、とある恒星の光が時として最大20%も暗くなるという現象は多くの専門家を悩ませてきました。しかしこの現象は変わった軌道を描く彗星の大群により、恒星の光が遮られたことによるのではないかという説が打ち出されました。

An anomaly in deep space that has been the focus of speculation and observation for weeks over possible extraterrestrial life may have just been solved.

http://edition.cnn.com/2015/11/25/us/nasa-space-anomaly-comets/index.html

取り上げるのは”extraterrestrial”です。
LDOCEを見てみると、”relating to things that exist outside the Earth”と定義されていました。『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』には「《正式》地球(圏)外の;宇宙(から)の」とあります。一語でも名詞になりえますが、記事のように”life”と合わせて「地球外生命体」と訳せると思います。
恥ずかしながら、これがかの有名なスティーブン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』の略だったとは、この語を調べるまで知りませんでした。

“extra”は「領域外の」を意味し、”terrestrial”は「地球(上)の」を意味します。”terrestrial”の語源を見ていくと、"earth"を意味する”terra”からラテン語の"earthly, of the earth, on land"を意味する”terrestris”へと発展し、それに”al”がついたものです。"earth, land"を意味する”terra”は”terrain”の語源でもあります(『Online Etymology Dictionary』)。(bookmark)