常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

thingamajig

物の名前が分からなかったり、はたまた物の名前を忘れてしまったりと、日常誰かと会話していると起こる現象です。誰もが経験したことでしょう。思い出すと、「ああ、それか」となるのです。が、思い出すまでがつらいものです。UG先生の講義でリテンションというのをやったことがありましたが、それに伴う「思考の渋滞」とほぼ同じ気が致します。どの言語もそうですが、名詞が辞書、語彙の大半を占めています。

こういう時に、How shall I say…?などと言えば正解ですが、なんかほかの言い方はないかと思って探してみました。そうしましたらthingamajigという語にぶつかりました。『アンカーコズミカ英和辞典』(学研教育出版)には「何とかいう物、あれ(→忘れたり、名前を知らなかったりする物[人]の名の代用;人の名前はwhat’s-his[her]-name(何とかさん)が普通;ほかにthingamabob, thingamy, thingyなどともいう)」(--“used for referring to something when you do not know or cannot remember the name of it” MED2) とありました。何となく響きも面白いです。バリエーションの強化とお考えください。(Kawada)