常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

serendipitously

カナダで偉大なヒーローである、テリー・フォクスさんに関する記事から取り上げます。彼は自分が癌になったことをきっかけに、1人1ドルずつ集めれば、今病気で苦しんでいる人たちを助けられると考えました。そして35年前の昨日から自分の完走と癌研究資金集めのために、カナダ横断マラソンを始めました。マラソンを始めた時は、すでに骨肉腫という骨の癌により、右足を切断しており、義足のランナーとして有名になりました。そして、今ではカナダでは知らない人はいないほど偉大な人物となっています。彼が亡くなった今でも募金は続けられ、研究の資金などに使われているそうです。

今回気になった単語は“serendipitously”という副詞です。『ジーニアス英和大辞典(大修館書店)』によると、“serendipity”で、「掘り出し物を見つける才能、運よく見つけたもの」とありました。語源を調べてみると、イギリスの政治家でもあり、小説家のホレス・ウォルポールが作った造語で、幼少の頃に読んだ“The Three Princes of Serendip”という童話からきていることがわかりました。

This year, to commemorate the run's 35th anniversary, the foundation hopes to raise $35 million. Serendipitously, that works out to roughly $1 per Canadian based on today's population.

最後に、この記事を読んで、18歳という若さで成し遂げようとしたことの偉大さや諦めない精神に再び感動させられました。彼の事を知らなかった方はこれを機に知ってほしいと思います。(lua

http://www.cbc.ca/news/canada/terry-fox-s-brother-sets-big-goal-for-run-s-35th-anniversary-1.3026731