常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

swear in#2

 インドの首都ニューデリーの長にArvind Kejriwal氏が選ばれました。この記事で気なったのは見出の"swear in"です。"swear"は,「誓う,断言する」などでおなじみですが,"in"を伴う句動詞となると"be swear in"で,「(職務に)宣誓して就任する」という意味になります(『Wisdom英和辞典第三版』(三省堂))。ここでは,反腐敗活動を掲げて宣誓就任したということですね。近年では中国の習近平国家主席も反腐敗運動を行っており,職権乱用や資金の着服を行った人民に対して厳しい罰則を与えております。州や国で最低限のルールを守らない限り長期的な発展は出来ないと思います。

 経済状況(DGP)と国の腐敗には関係があるのかを統計的に調べてみました。グローバルノート(http://www.globalnote.jp/)というサイトには国ごとの色々な指標がランキング形式でまとめらております。ここで,GDPと腐敗認識指数と呼ばれるデータを抽出しました。2つともデータが有る国は全部で175国です。zスコア化(データを平均0標準偏差1に変換する。これにより異なるデータ単位,ここではDGPはドル表示で腐敗認識指数はは0ptsから10ptsで評価され点数が高い方が汚職が少ない,を同じ基準で測定できる)し,相関分析と回帰分析を行いました。
 結果は相関が0.26(1に近づくほどデータ間に関係がある)しかありませんでした。原因として,中国,ロシア,インドなどGDPが大きいけれど,腐敗係数が低い国の存在や,フィンランドニュージーランド等腐敗していないとされる一方GDPが低い国などの存在により,相関が低く出たと考えました。あるいは経済規模ごとに分けると異なる結果が出るかもしれません。たとえば分析データ175国中GDPが$10 million以下の国が112国を占めております。(Ume)

分析データの一部と結果

Delhi to swear in anti-fraud activist Arvind Kejriwal

Tens of thousands are due to gather in Delhi to watch anti-corruption activist Arvind Kejriwal be sworn in as the Indian capital's chief minister.

He invited all of Delhi to join the ceremony, which is being held outside at the Ramlila Maidan rather than at the assembly's offices.

Mr Kejriwal's Aam Aadmi Party (AAP) won 67 of 70 seats in the state assembly, trouncing both the mainstream parties.

Congress, historically the biggest party in Delhi, was wiped out.

The Bharatiya Janata Party (BJP), which won a landslide in last year's general election, was reduced to three seats.

http://www.bbc.com/news/world-asia-india-31461513

swearing-in - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から