nit-pick
「花子とアン」も滑り出しは順調なようです。番組が契機となって英学史や英語教育史への興味・関心が高まればいいなと思っています。
そういう意味で、英語教育の時代考証もしっかりとしていただきたいなと思っています。
花子の幼年時代は1900(明治33)年という設定ですが、阿保理基督教教会の牧師さんの本棚に『研究社新英和大辭典』があったのに気づいた人はきっといるはず。岡倉由三郎(編集主幹)の同辞書の発行は1927(昭和)2年で、装丁は戦後の第4〜5版あたりのものと見受けましたが、牧師さんはタイムマシンで入手されたのかも。
同時に百科事典のThe AmericanaとThe Book of Knowledge(どちらも装丁は戦後版と察しました)が置かれていたのもご愛嬌。
後者は大正時代になって成城学校を創設した沢柳政太郎(H.E. Palmerを招聘したことでも有名)が、後に玉川学園創立者の小原國芳への土産として英国より本書を持ち帰ったのが最初と記憶していますが、それが明治時代に教会の書斎にあっただなんてとても素敵な話です。
ドラマは確かに作りものではありますが、authenticity、こと英語教育史のそれには十分な配慮をしてほしいという思いからおじさんはちょっとだけnit-pickしました。(UG)
PS 番宣では「細部までこだわった」との発言があったことを追記しておきます。


