bicker over
子ども手当の廃止が話題になっていますが,JT Online(2011/02/05付)には地方負担についての記事がありました。見出しから気になった表現を取り上げます。
Bickering builds over child benefit
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110205a4.html
今回注目する表現はbickerです。辞書で意味を確認してみると「言い争う」とありました(『オーレックス英和辞典』旺文社)。ここではbickeringとなっているため「言い争い,口論」などの意味がとれます。「言い争い,口論」と聞くとargueがすぐに浮かびますが,意味の上でどの様な違いがあるのでしょうか。それぞれ原義をLDOCEで確認してみると,
bicker: to argue, especially about something very unimportant
argue: to disagree with someone in words, often in angry way.
とありました。原義から,bickerは“ささいなこと”や“特に重要でないこと”についての言い争いであることが分かります。今回のように,英英辞書を引くと,英和辞書では判断できない意味の違い,語の原義を知ることができるため,今後も英和・英英双方の辞書を上手に活用していきたいと思いました。
始めの約束とは違う方向へ向いている子ども手当の財源ですが,両者が納得できるかたちになればいいですね。(ゼミ生yori-money)