常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

着任のあいさつ状

大山本、a.k.a.小林大介「先生」から、着任のあいさつ状が届きました。さすが、○○と一緒で、(手が)早い!老眼には読みにくいことと句読点をつけている点をのぞけば、内容もばっちりです。いい先生になることでしょう。もうひとつのお約束事の記事の毎日アップも期待しています。(UG)
            

onの多用性

オバマ大統領がエネルギー源を輸入した石油に依存するのではなく,よりクリーンなエネルギーを主導にしていくことを発表しました。この動きにより,国に雇用を増やし失業率を下げようとしているのです。
Obama used his weekly radio and Internet address Saturday to promote his ideas for bringing down gasoline prices by decreasing U.S. dependence of foreign oil. A blueprint he outlined in a speech calls for increasing domestic oil exploration and production, making cars and tracks more energy efficient and building vehicles that run on alternatives fuels or electricity. (DY 04/05/11より)
今回取り上げるのはonの用法です。「〜に接触して」という中心義は良く知られていますが,ここではalternatives fuels or electricityに接触するとなっています。どういう意味なのでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,onには前置詞用法のみで19種あります。その中に「〜に乗って,〜を使って,〜で」という意味の手段・道具・方法という用法がありました。今回の英文はbuilding vehicles that run on alternatives fuels or electricity.とあるので,この意味が当てはまると考えられます。よって,この英文は「大体エネルギーか電気で(によって)走る車をつくること」と解釈できます。
今回のonのように,読んでいる際には文脈で意味がなんとなくわかっても,書くとなるとなかなか出てこない表現はたくさんあると思います。一つ一つの何気ない発見を大事にしていきたいですね。(persimmon柿生)