常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

put onus on 復習

 四国電力伊方原子力発電所3号機の運転を差し止めた広島高裁の仮処分決定について、同高裁は四電の異議を認め、仮処分を取り消しました。

Ruling puts onus on anti-nuclear plaintiffs citing volcanic risks

HIROSHIMA--The Hiroshima High Court has significantly raised the bar for plaintiffs seeking suspensions of nuclear plant operations on grounds of a possible volcanic eruption.

In a ruling handed down on Sept. 25, the court overturned a temporary injunction order that had halted operations at the Ikata nuclear plant, saying the plaintiffs must present highly credible evidence of the risk of a catastrophic volcanic eruption.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201809260057.html

 気になった表現は見出しにあるput onus on です(onusの発音は /ˈoʊnəs/)。記事の内容からplaintiff「原告」にとってネガティブな内容であることはわかりますが、どのような意味になるかは予想できませんでした。
 『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、onusは「義務、責任」という意味であることがわかりました。また、LDOCEでは“the responsibility for something”と定義されています。この単語を使ったput onus onは、「責任を負わせる[押し付ける]」という意味になるそうです(英辞郎 on the WEB)。ただし、インターネットで検索してみると、put the onus onと基本的に冠詞がくっついていました。辞書にも通例theを伴うと記述があったので、基本的にはtheがくっつくようですが、新聞の見出しなので省略して使われているのかもしれません。(Blue Sky)

put the onus on - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から