常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

the green-eyed monster 復習

昨日裏ゼミで取り上げられた、朝日新聞にある鷲田清一さんのコラムにおける表現を紹介します。

「人生七味とうがらし」という題名のあとに、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ。人を翻弄するこれら七つの性は−と続きます。この七つの性を英語でどのように表すのか調べたところ、やっかみを表す語でthe green-eyed monsterという面白い表現に出会いました。

まず『ジーニアス英和辞典』でgreenを引くと「青々した《活気のある若さ・未熟さ・しっと深さなどを暗示する》」「〔恐れ・しっと・病気なとで〕青ざめた;うらんで」とあり、green一語でやっかみに近いニュアンスを持つことがわかりました。そのままgreen-eyedを調べると「緑色の目をした」「しっと深い」とあり、the green-eyed monsterで「しっと」とありました。

Urban Dictionaryによると“jealousy” “to act out of character because you are jealous” “to be overwhelmed with jealousy”と定義があります。例文として、When Lisa saw her crush with another girl, she turned into the green-eyed monster.とありました。またこちらの表現はシェイクスピアからきており、green-eyed monsterは『オセロ』、green-eyed jealousyは『ヴェニスの商人』で用いられています。(Kiwi girl)

『オセロー』の観劇(感激) - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

オセロ考,or 現実逃避エッセイ - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から