常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

学会のお知らせ

日本英語教育史学会 第268回 研究例会

日 時: 2018年7月21日(土)14:00〜17:00

場 所: 専修大学サテライトキャンパス
神奈川県川崎市多摩区登戸2130−2 アトラスタワー向ヶ丘遊園2階
小田急向ヶ丘遊園駅北口徒歩1分)

研究発表①
第一高等学校入学試業の外国語科目:1880年代から1910年代の変遷
下 絵津子 氏(近畿大学

【概要】発表では,1880年代から1910年代の第一高等学校の入学試業における外国語の扱いの変遷を明らかにする。入学試業における外国語を英語に一本化する方針が立てられたのは1886年だ。その後,一部でドイツ語が指定されるなどの変更を経て,1919年には「官立高等学校高等科入学者選抜試験規程」により英語・ドイツ語・フランス語が入学試業の外国語に指定された。この間の具体的な変遷を確認し,その背景と影響を考察する。
研究発表②

『英語青年』から読み取る細江逸記の規範的文法観:「5文型」断章2018
川嶋 正士 氏(日本大学

【概要】日本において「5文型」を初めて本格的に提唱したのは細江逸記の『英文法汎論』(1917) であるとされる。細江は序文でSweetのNew English Grammarに影響を受けたと述べる。Sweetの科学的統語論に傾倒しながらOnionsによる規範的な文法観を象徴する「5文型」を中心に据えた背景を,細江の著作や記事が多く見られる『英語青年』を資料として読み取ることを試みる。
参 加 費: 無料
問 合 せ: 日本英語教育史学会例会担当(reikai@hiset.jp)

研究例会はどなたでもご参加いただけます(予約不要)。
例会終了後に懇親会を行います。こちらにも奮ってご参加ください。