常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

meek as a lamb 復習

これまで語学研修内でessayを書く課題が複数回あり、Writingにおいて改善点が多くある自分にとっては非常に良い練習となっています。また最近、私が手をつけているのは、以前UG先生が紹介された『英文構成法』(五訂新版、金子書房)です。そしてやはり、いかに英文の基礎的知識が抜けていたのかを痛感させられます。ですがこれもwriting向上のため。地道に取り組んで参ります。

今回紹介する表現はmeek as a lambです(『英文構成法』の中からのピックアップ)。本書には、例文として “In this his last illness, he was meek as a lamb.” と載っていました。初めは「子羊のように仄々とした様子であった」と解釈しましたが、どのように使われているのか以下で確認していきたいと思います。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では、meekで「過度に従順な、柔和な、温順な、忍耐強く控えめな」、(as) meek as a lambで「子羊のようにおとなしい」とありました。また、lambを引くと、第三義に「おとなしい(人や子供)、無邪気な人、だまされやすい人、([poor]と共起されて)かわいそうな子」とありました。

また、English Definition Dictionary Reversoでは、“spineless or spiritless; compliant” と定義されています。

以上のことから、例文に立ち戻ると、「病気の最終段階(終末期を迎えた)における人間の状態及び様子」を子羊の姿と連想して、as meek as a lambを用いていることが再確認できます。ちなみに、手持ちの辞書『Oxford Canadian / Thesaurus of Current English』には、類義語として “like a lamb to the slaughter” が挙がっていて、こちらは「畜殺場へ引かれる子羊のような」というニュアンスの元、穏やかであると判断できます。cf. the lamb of God, as gentle as a lamb(bro-taro-world @ Calgary)

cf. meek and weak