常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

animosity 復習

明治維新の立役者である大久保利通の法要を、西郷隆盛の墓地で催そうとした有志グループの動きに「待った」がかかりました。

KAGOSHIMA--Historical animosities have surfaced over plans to commemorate a key player behind the Meiji Restoration.

This year marks the 140th anniversary of the death of Okubo Toshimichi, a statesman who was instrumental in bringing down the Tokugawa Shogunate and paving the way for the Meiji Era (1868-1912).

Okubo (1830-1878), a member of the Satsuma domain, is regarded as one of the founders of modern Japan.

A group here had planned to hold a memorial service for Okubo at the Nanshu Cemetery on May 6.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201805050033.html

取り上げるのはanimosity /ænəˈmɒsəti/ です。

文脈からは意味が取れず、気になったので調べました。

ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)では「憎しみ、敵意、反目」とありました。

また、LDOCEでは “strong dislike or hatred” と定義されていました。

「英・語・源」で調べてみると、ラテン語のanimus(=soul, mind)に由来することが分かりました。

大久保利通西郷隆盛の関係は、新政府の政策を巡って対立したものでした。それ故、大久保の人気は今ひとつといったところです。今回の法要に関しては、大久保は西郷を死に追いやった人物として、西郷の研究に取り組む市民グループより取りやめるよう反発されていました。結果として、法要の名称や会長による公園のタイトルも変更されました。歴史上での対立は現代の私たちにとっても強く影響を与えるものだなと感じました。(sixth-dan)

animosity 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

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animus - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

animus #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から