常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

make a face 復習

 意識的に無意識的にも嫌悪感や陰鬱な気持ちに満ちたりした際など、普段の表情と違う嫌な気持ちを全面にでた顔つきになると思います。その時の表情は「しかめっ面、苦虫を噛み潰した様な顔」表現されますが英語で表すと make a face と言われるそうです。
 直訳すると「顔を作る」になりますが、私達は嫌なことや精神的に参ることに直面すると言葉にするよりもまず表情に出ると思います。その時に意識的に嫌な顔をして相手に自身が嫌悪感を抱いていると知らせるために「顔を作る」場合もあったり、精神的にとてつもないダメージを受け無意識に自分が嫌な気持ちを感じているというメッセージが脳に伝わり「(しかめた) 顔を作る」ことになる場合も想像できます。つまり、無表情の状況や表情に大きな変動がない時にその場の状況に適した「表情を作る」というニュアンスで、口語では「顔をしかめる、しかめっ面をする」という表現になると推察できます。
 「顔を作る」という悪い状況から自分を守ったり、相手に今の状況を知らせる動作一つから転じて「しかめっ面をする」という意味になるのはとても英語らしい表現であるなと感じました。(Happidra)