常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

with a bang 復習

メジャーリーグに関する記事の中で、気になる表現を見つけましたので紹介します。

Mikolas returns to bigs with a bang

MILWAUKEE (AP)- Miles Mikolas won in his first big leagues after a three-year stint in Japan, but lest his biggest impression at the plate.

Hitting a home run to help spoil the Milwaukee Brewers’ home opener sure was special for the St. Louis Cardinals right-hander.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0004346422

本日取り上げる表現は、見出しのwith a bang です。よくbangは擬音語のようなものとして用いられることが多いですがこの場合はどのような意味合いになってくるのでしょうか。
『スーパーアンカー英和辞典』(第四版、学研教育出版)によると、「ドシンと、ズドンと」あるいは、「威勢良く、華やかに、華々しく、大成功で」と記されておりました。合わせて、例文に”I want to go out with a bang.”とあり、「パッと華やかに終わらせたい。」と日本語訳も記されておりました。
 記事の内容に戻ってみますと、この記事の解釈は、「日本で三年間プレーしたマイコラス選手が、メジャーリーグに華々しく戻ってきた。」が適当かとおもわれます。ちなみに文章中に出てくる”bigs”あるいは“big leagues”は、メジャーリーグのことです。

なお、先生によりますと、英文科の学生であれば with a bang とあれば、 T. S. EliotのThe Hollow Menの一節を思い出すのが普通ではないかとおっしゃっていました。(WREN)

cf. This is the way the world ends. Not with a bang but a whimper.