常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

産毛 復習

 昨日のゼミ活動でのことです。日々激務をこなしてらっしゃるUG先生が円形脱毛症で病院に行かれたという話を聞かせていただきました。500円玉を上回るサイズのそれは自体はお医者さん曰く、産毛が生えてきているので大丈夫とのこと。その際にゼミ生に対し、「産毛」は英語でどういうのかという問いを出してくださいました。
 「産毛」を『新和英大辞典』(第五版、研究社)で調べてみると、「downy hair, down, baby hair, lanugo」と列挙されていました。これらの単語を LDOCE でみていくと、downy は “covered in or filled with soft fine hair or feathers” 、down は “soft hair like a baby’s” 、lanugo は “Fine, soft hair, especially that which covers the body and limbs of a human fetus or newborn” と定義されていました。また同書に lanugo は特に「胎児および新生児」の産毛をさすとあります。これ以外にゼミで挙がったのは fuzz です。LDOCE には “thin soft hair or a substance like hair that covers something” と記載がありました。どれも「産毛」を指すことに変わりないですが、lanugo などは使いどころが今回のような場合にはそぐわないようです。
 ちなみに「円形脱毛症」は alopecia areata ,spot baldnessということが『新和英大辞典』(第五版、研究社)からわかりました。I have alopecia areata. 等と使うことができます。しかしこれらは医療用語で,普通には(bald) patchというとおっしゃっていました。
「産毛」一つとっても様々な言い方があり、微妙に意味が異なります。またこういった身近な場面から英語の表現を拾うことは大事だと感じます。日頃から英語アンテナを張って表現力に磨きをかけていきたいです。(OkaChi)