常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pariah 復習

興味深い記事を見つけました、しかし十二分に歴史的背景を踏まえて読むべき内容であるとも感じました。

Kim Jong Un: statesman and all-around normal guy? Not quite

While this view is unlikely considering Pyongyang’s reputation as a nuclear-armed pariah state, the North Korean leader, who until last week hadn’t left his isolated nation since taking power in 2011, has embarked on a surprise campaign to improve his country’s image. In the span of a week, Kim met China’s leader and the head of the International Olympic Committee and took in a performance by some of rival South Korea’s top musical stars.

以下省略

https://www.japantimes.co.jp/news/2018/04/02/asia-pacific/kim-jong-un-statesman-around-normal-guy-not-quite/

本日取り上げる単語は、pariah/pəˈraɪə/です。この単語は良い意味を持つとは考えられません。そこで、『スーパーアンカー英和辞典』(第四版、学研教育出版)を引いてみますと、「社会ののけもの、つまはじきにされる人(国)」と記されておりました。この部分での解釈は、核武装した国際社会から排除された国家となるのではないでしょうか?同辞書には合わせて「Pariahは元は南部インドの最下層民をさした語」と、記されておりました。
高校時代に世界史を勉強していたので、語源に関する知識は持ち合わせていたつもりです。(実際まだ浅かったですが…)それに加えて改めて、過去ログでもふれられているように、インドのカースト制の中でもそれほど取り上げられないくらい下に位置付けられている層を表す言葉であるので、気軽に使うことのできない単語であるということが分かりました。それゆえ、北朝鮮への疎外の程度が具体的な指針を以って知ることができました。(WREN)

のけ者pariah - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
pariah #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から