常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 第 267 回 研究例会

日 時: 2018 年 3 月 20 日(土) 14:00~17:00

場 所:真宗教化センター しんらん交流館 (京都市下京区諏訪町通六条下ル上柳町 199)

http://www.higashihonganji.or.jp/about/access/pdfs/map.pdf

研究発表1
「英語教育の歴史性を『教室』から考える」
榎本 剛士 (大阪大学)
【概要】本発表では,英語教育史研究において主流となっている「実証主義」的アプローチとは異 なる視座から,英語教育の歴史性への接近を試みる。具体的には,時代(技術)的,認識論的など の理由により従来の英語教育史研究から排除されがちな「教室で実際に起きたコミュニケーショ ン」の談話分析を行い,そこから,教室における実践が指し示す「コンテクスト」として,英語教 育史を捉え直す。このことを通じて,(1) 英語教育の歴史が現在進行中のプロセスでもあること, また,それゆえに,(2)「今」起きている英語教育が,様々なレヴェルの歴史の交錯を通じて立ち 上がる出来事としても認識され得ること,以上の問題を提起したい。


研究発表2
「西洋近代語教授理論の摂取:文部省官費留学生派遣を通じた摂取内容」
西原 雅博 (富山高等専門学校)
【概要】明治期英語教授法の近代化は,いわゆる「ナチュラル・メソッド」の系譜に立つ西洋近代 語教授理論を摂取しながら進められた。その摂取は,外国人英語教師,日本人による著書や訳書, 文部省官費留学生の派遣を主な方法として行なわれたが,本発表では三つ目の「英語教授法」専攻 として派遣された留学生について,誰が,どこへ派遣され,そこでどのような近代語教授実践をみ たのか等について述べてみたい。

参 加 費: 無料

問 合 せ: 日本英語教育史学会例会担当(reikai@hiset.jp)